記事紹介2022年06月10日

21年度のリフォーム等工事受注高、住宅は17.5%増

国土交通省は10日、2021年度計の建築物リフォーム・リニューアル調査結果を発表した。調査期間は21年4月1日~22年3月31日。同期間に元請として受注した増築、改築、改装工事などを対象に、建設業許可業者5,000者に調査した。

21年度計の建築物リフォーム・リニューアル工事の受注高は11兆6,979億円(前年度比10.0%増)。住宅に係る工事は3兆7,477億円(同17.5%増)、非住宅建築物は7兆9,501億円(同6.8%増)となった。

工事種類別では、住宅は「増築工事」が688億円(同15.9%増)、「一部改築工事」が995億円(同1.1%減)、「改装・改修工事」が2兆9,021億円(同26.9%増)、「維持・修理工事」が6,774億円(同8.8%減)だった。

非住宅建築物は、「増築工事」が5,866億円(同72.7%増)、「一部改築工事」が1,876億円(同10.7%減)、「改装・改修工事、維持・修理工事」が7兆1,760億円(同4.1%増)。

工事内容をみると、受注高については、住宅は「一戸建て住宅」(1兆9,927億円、同12.1%増)、「共同住宅」(1兆6,425億円、同24.8%増)の順に多かった。非住宅建築物は、「生産施設(工場、作業上)」(1兆8,457億円、同31.4%増)、「事務所」(1兆6,384億円、同1.0%増)の順となった。

また、21年度第4四半期(調査期間:22年1月1日~3月31日)の受注高は2兆7,549億円(前年同期比0.8%増)。このうち住宅に係る工事は8,084億円(同3.7%増)、非住宅建築物は1兆9,465億円(同0.3%減)となった。

工事種類別では、住宅の「増築工事」が87億円(同38.9%減)、「一部改築工事」が193億円(同8.0%減)、「改装・改修工事」が6,203億円(同11.2%増)、「維持・修理工事」が1,602億円(同14.1%減)。

非住宅建築物は、「増築工事」が925億円(同31.6%増)、「一部改築工事」が384億円(同8.5%減)、「改装・改修工事、維持・修理工事」が1兆8,156億円(同1.4%減)だった。

工事目的別の受注件数は、住宅は「劣化や壊れた部位の更新・修繕」142万5,190件(同4.5%減)、「省エネルギー対策」5万1,016件(同20.1%減)の順となった。非住宅建築物も、「劣化や壊れた部位の更新・修繕」66万9,136件(同3.8%増)、次いで「省エネルギー対策」4万6,871件(同17.4%減)となった。

(不動産流通研究所より引用)