不動産投資とは、「利益を得る目的で不動産運用に資金を投下する」ことをいいます。利益を得るには、”人に物件を貸して定期的に賃料を受け取る”方法と、”不動産物件を買った金額より高い金額で売る”という方法があります。つまり売った後に自分が所有し続けるのか、そのまま転売するのか、その2つの方法が不動産投資に当てはまるのです。賃料を受け取って得続けることができる一定の利益を「インカムゲイン」、不動産を購入した後、転売することで得られる差額の利益を「キャピタルゲイン」といいます。
ちなみに不動産投資は「賃料収益を得る目的で不動産を購入し運用すること」もしくは、「将来の転売益を目的に購入すること」が投資の方法ですが、「将来の転売益目的」は2次的な要素で 「不動産から賃料収益を得ること」 がリスクの低い一般的な投資方法と言えます。具体的には、“利用価値の高い不動産を自分の資産として購入し、利用者に賃貸することで定期的な収益を上げ投下した資金を回収する”というものです。
投資には必ずリスクを伴います。ある時間・資金をかけたからといって、同じだけの収益を必ず得られるわけではないのです。利益どころか損失を被る可能性もあることを頭に入れておかなければなりません。”利益を得ること”に対して”期待”し資金を 投資するのです。株式投資やFXと同じように結果が不確定だということをしっかりと頭に入れておくようにしましょう。不動産投資におけるリスクとは不動産投資を行う際に懸念されるリスクにはどのようなものがあるのでしょうか。大きく分けてリスクは3つあります。
(1)賃貸物件の収入や支出
予定していた賃料で貸せない、予想以上に空き家が出てしまう、予想以上に物件修繕のコストがかかる
(2)投資元本を割ること
相場の変動等により、売買金額が購入金額を割ってしまう
(3)制度が変更すること
不動産に関する法律や税制が、自身が物件を売ったり貸したりするときに不利なように変更する
リスクとは、「損益を出す危険性」のことを指します。リターンとは、「投資に対する利益」のことです。
このリスクとリターンは相関関係にあります。ローリスクな投資は成功してもローリターン、ハイリスクを伴う投資は成功すればハイリターンです。例えば競馬などでも、勝つ可能性が高い(負ける可能性が低い)組み合わせは倍率が低く、勝つ可能性が低い(負ける危険性が高い)組み合わせは倍率が高くなっています。分類をすると、株式投資はハイリスクハイリターン、預貯金はローリスクローリターン、そして不動産投資はミドルリスクミドルターンとなります。これは「自分の資産が「0(ゼロ)」になる危険性の高さ」によってわけられます。不動産は思った通りの利益が得られないリスクは伴いますが、土地を持っている限り「0(ゼロ)」にはならないので、ミドルリスクなのです。