記事紹介2020年05月18日

【新型コロナ】家の住み替え・建て替えを検討する人が微増、行動には迷いも

新型コロナウイルスに関するニュースが連日取り上げられるようになり、イベントの中止や店舗の休業、在宅勤務などさまざまな影響が出ています。そんな中で、マイホームの住み替えや建て替えを検討している人々は、この局面をどのように受け止め、対応しているのでしょうか。


■住み替え・建て替えの検討者はコロナ前から微増

不動産情報サイト「LIFULL HOME’S」など住生活情報サービスを提供する「株式会社LIFULL(ライフル)」が「新型コロナウイルス感染症の影響による生活者の住み替え行動に関する調査」を行いました。
アンケートを実施した4月17~21日時点で、住み替えや建て替えを考えているか質問したところ、25.1%の人が「検討している」と回答。3月1日時点の23%と比べ、やや増加していることが分かりました。

ただし、現在検討している人の51.8%が「具体的な検討行動はしていない」と回答しており、3月1日時点の37.1%と比べて大幅に増加しています。4月に入り、新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言の発令や全国的な外出自粛を余儀なくされ、住み替えや建て替えについても具体的な検討に入りづらい状況がうかがえます。

また、検討している住まいの種類も調査しました。「新築戸建て住宅(建売住宅)の購入」24.5%から21.6%に減少した一方で、「賃貸マンション/賃貸アパート/賃貸一戸建て住宅への住み替え」が26.7%から28.6%へ、やや増加しています。


■住み替え・建て替えのタイミングを計りつつ、中止はせず

4月時点で住み替え・建て替えを検討している、もしくは3月時点で検討していたと回答した人に、今後の見通しを問うと、21.7%の人が「予定通り住み替え・建て替えを行うつもりでいる」と回答。その一方で「住み替え・建て替えを延期する/延期した(後に再検討するつもり)」が33.9%、「どうしたらいいかわからない・決めていない」が37.3%と、7割以上の人が様子を見つつタイミングをうかがっていることが分かりました。ただし「住み替え・建て替えを中止する/中止した」と回答した人は6.7%にとどまり、時期を後ろ倒しにすることはあっても、住み替え自体を中止する人は少ないことが分かりました。


■新型コロナの影響で不動産会社の訪問や内見を自粛の傾向

住み替えや建て替えを検討している、もしくは検討していたと回答した人に、新型コロナウイルス感染症の影響により困ったことやご自身が行ったことについて聞くと「新型コロナウイルス感染症の影響による自身の不安により、不動産会社への訪問を控えた」が20.4%で最も多く、「新型コロナウイルス感染症の影響による自身の不安により、内見(物件見学)をキャンセルした」13.1%と続き、自主的に外出を自粛した結果、住み替えや建て替えに関するアクションを起こせなかった様子がうかがえます。


■まとめ

住み替えや建て替えを考えていた人にとって、外出自粛期間中は計画を進めづらく、歯がゆい思いをしているかもしれません。家族が家に揃っている今だからこそできる相談を進めたり、ビデオ通話を利用した「オンライン相談」や「オンライン内見」など、家の中で利用できるサービスを利用したりしながら、来るべき日に備えたいですね。

(マイナビニュースより引用)