記事紹介2021年01月09日

不動産の売却、「住み替えのため」が35%で最多、約7割が「不動産会社の査定価格に差があった」

株式会社フリースタイルは、都内の不動産の売却経験者1,062名を対象に「不動産売却の満足度」に関する調査を実施し、その結果を2020年12月22日に発表した。調査期間は2020年11月24日から25日。

不動産を売却した理由を聞くと、「良い住まいに住み替えたかったため」が35.0%で最も多かった。以下、「資産管理をしたため」(18.8%)、「まとまったお金が必要だったため」(13.3%)、「転勤が決まったため」(12.6%)、「家族構成が変化したため」(10.2%)、「親から不動産を相続してもらったため」(6.0%)、「ご近所トラブルが発生してしまったため」(2.8%)が続いた。

続いて、不動産売却をする際に何社に査定を依頼したか聞くと、「1社」が35.0%で最も多く、「2社」が34.7%、「3社」が23.6%、「4社」が2.1%、「5社以上」が4.6%となった。不動産の売却先を聞くと、「大手の不動産会社」が39.0%、「中小の不動産会社」が38.3%、「地元の不動産会社」が21.4%だった。

不動産売却の満足度は「非常に満足」が18.7%、「満足」が61.6%で、80.3%が満足していた。その理由には、「購入した金額とほとんど変わらない金額で売却できたため(30代・男性・兵庫県)」「売却したお金を元手にもっと広い新居を購入したので(40代・女性・東京都)」「良い買い手に恵まれ、手続きもスムースだったから(50代・男性・岡山県)」などがあった。

他方、「非常に不満」が2.7%、「不満」が17.0%で、19.7%が不満を感じていた。その理由には「売却価格に納得がいかない(40代・男性・三重県)」「後でより高く売れた可能性を知ったから(40代・男性・東京都)」「思っていた以上に手間がかかったこと、希望していた価格よりも安くなってしまったこと(50代・男性・東京都)」などがあった。

一方、株式会社Speeeは、同社が運営する不動産一括査定サイト「イエウール」を利用して不動産を売却したユーザー100名を対象に、不動産売却に関するアンケートを実施し、その結果を2020年12月22日に発表した。調査期間は2020年10月16日から30日。

不動産売却の際に査定依頼を出した社数は「3社」が27.0%で最も多く、「2社」が25.0%、「5社以上」が22.0%、「1社のみ」が15.0%で続いた。

そこで、2社以上に査定を出した人に、不動産会社に提示された査定額に差があったかを聞くと、「ほとんど差はなかった」は29.1%にとどまった。他方、「100万円~300万円の差があった」が19.8%、「300万円~500万円の差があった」が32.6%、「500万円以上差があった」が18.6%で、不動産会社によって査定額に大きな差が生じているケースもあった。

このように、不動産会社によって査定額に差が出るのは、査定額の算出基準が会社ごとに異なることに起因していると同社は指摘している。

不動産の査定額は不動産会社によって差が出ることも多いため、複数の査定結果を比較してから売り出し価格を決めるのがよさそうだ。

(MONEYzineより引用)