記事紹介2024年01月23日

住宅ローン金利、先高観がやや強まる

(独)住宅金融支援機構は23日、住宅ローン利用者の実態調査結果(2023年10月調査)を発表した。23年4月から9月までに新規の住宅ローンの借り入れをした20~70歳未満を対象に調査を実施。有効回答者数は1,500人で、調査実施期間は23年10月27日~11月2日。

利用した金利タイプは「変動型」は74.5%(23年4月調査:72.3%)、固定期間選択型は18.3%(同:18.3%)、全期間固定型は7.2%(同:9.3%)だった。「変動型」の利用割合は「既存(中古)マンション」が最も多く80.8%、次いで「新築建売」77.1%、「既存(中古)戸建」76.9%の順となった。「固定期間選択型」は「注文住宅の建替え」が28.8%で最も多く、「全期間固定型」も「注文住宅の建替え」が10.6%で最多だった。

融資率については、「変動型」では融資率「90%超100%以下」の利用割合が最も多く28.6%、「固定期間選択型」では融資率「60%超70%以下」の利用率が17.5%に、「全期間固定型」では融資率「80%超90%以下」が22.2%となった。

今後1年間の住宅ローンの金利の見通しについて聞いたところ、「ほとんど変わらない」が46.3%(同:49.9%)に。「現状よりも上昇する」は、42.3%(同:38.4%)となり、やや金利先高観が強まっている。
利用した金利タイプ別にみると「変動型」の利用者のうち39.3%(同34.9%)、「固定期間選択型」の48.5%(同:43.6%)、「全期間固定型」の57.4%(同55.0%)が「現状よりも上昇する」と考えていることが分かり、前回調査と比べてすべての金利タイプにおいて上昇した。

住宅ローンを選んだ理由については、フラット35以外の住宅ローン利用者は「金利が低い」が71.7%で最多となった。一方フラット35利用者は、「返済額を確定しておきたかった」が37.3%でトップとなった。

(不動産流通研究所より引用)