記事紹介2022年09月03日

中古住宅の購入は10年間で2倍以上に。「新築より安い」「リノベの楽しさ」が魅

住居を購入するにあたり、中古住宅を検討する人も多いでしょう。
中古住宅の魅力とは、新築に比べて価格が安いこと。
リフォームやリノベーションを行っても新築を購入するより安くすむケースが多いようです。
また、実際に建物を見て選ぶことができるという点もメリットです。
広さや日当たりのよさ、建物の状態などを確認でき、暮らしぶりもイメージしやすいでしょう。


■中古住宅を購入する人は24.7%

住宅金融支援機構が、2021年度に「フラット35」を利用した人を対象に行った調査を見てみましょう。
融資区分のうち「中古戸建」が12.7%、「中古マンション」が12.0%と、計24.7%が中古住宅であることがわかります。
一方、2011年度は、「中古戸建」が5.3%、「中古マンション」が6.8%で、中古住宅は12.1%。
10年間で約2倍に増えていることがわかります。


■中古住宅を購入する際、重視するポイントは?

世帯年収別に購入住宅を見ると、「中古戸建」で最も多かったのは「年収400万円未満」で41.5%でした。
一方、「建売住宅」や「注文住宅」「土地付き注文住宅」といった新築戸建については「600万円未満」が最も多く、いずれも40%以上です。
「年収400万円未満」は約12%~約22%でした。
中古住宅は新築住宅に対して価格が安い傾向のため、世帯年収が比較的低い層において需要が高いと見られます。

多くの人は、中古住宅を選ぶ際に何を重視しているのでしょうか。
株式会社groove agent「ゼロリノベ」が、一都三県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)に在住の30代既婚男性に対して行った中古住宅に関する調査を紹介します。
これによると、中古住宅選びで重視するポイントで最も多かった回答は、「価格の安さ」。
次いで「住環境」、「間取り」と続きます。
上記の調査結果は2022年8月に発表されたものですが、2021年の調査では「価格の安さ」は3位でした。
この1年間に価格を重視する傾向が強まったと言えそうです。


■リノベーションを希望する人は36%

中古住宅を購入する際、リノベーションをするかどうかは重要な検討事項です。
同社の調査では、中古住宅を購入する際にリノベーションを「希望する」と回答した人は36%という結果でした。
リノベーションのメリットについては、50%の人が「内装を綺麗にできる」としています。次いで「間取りを自由にできる」、「コスパがいい」という順でした。
新築を購入するよりコストを抑えられるだけでなく、自分好みの間取りや内装に作り替える楽しさがあるのも、中古住宅ならではの魅力です。

(Money Fixより引用)