記事紹介2020年11月30日
(株)矢野経済研究所は27日、2020年第3四半期(7~9月)の住宅リフォーム市場規模(速報値)を発表した。「10平方メートル超の増改築工事」「10平方メートル以下の増改築工事」「設備修繕・維持関連」「家具・インテリア等」の4分野が対象。
当期の住宅リフォーム市場規模は、1兆6,045億円(前年同期比11.7%減)。前年同期(19年7~9月)は、消費税率引き上げ前の駆け込み需要が小幅ながら顕在化したため、前年同期比で10%以上の減少となった。しかし、第3四半期の市場規模において、過去5年間の平均値と比較すると、ほぼ同じ水準で推移した。
20年1~9月期は、4兆4,269億円(同5.7%減)。「設備修繕・維持」「家具・インテリア等」がマイナスとなったが、4~5月の緊急事態宣言で営業機会が失われていたことを考慮すると、小幅なマイナスはむしろプラス推移と同等である、とした。
なお、20年の住宅リフォーム市場規模は、6.1兆~6.3兆円と推計した。再び緊急事態宣言が発出されないことを前提とした予測値。コロナ禍に対応した在宅空間をリフォームで充実させるといった新しい需要が期待できるとした。
(不動産流通研究所より引用)