記事紹介2020年03月07日

約6割が親からの資金援助なしで住宅購入。一方で援助を断った人の理由とは?

持ち家に憧れる人にとって、住宅購入は大きな課題ですよね。住宅購入を決断するためには、いろいろな条件を満たす必要があります。そのひとつ、自己資金の準備は欠かせない課題ではないでしょうか。自分たちで資金準備ができればよいのですが、身近な人からの援助があると助かるかもしれませんね。そこで、住宅購入に際して自己資金の援助があったかどうかを知るために、購入経験者のみなさんにお話を聞きました。

【質問】

住宅購入経験者にお聞きします。住宅購入での親や親せきなどからの援助はありましたか?

【回答数】

あった:44
なかった:56


援助を受けなかった! 干渉を避けたい人や頼りたくない人も
アンケートの結果「なかった」と答えた人のほうが多いことがわかりました。援助を受けず、自身で資金を用意した人が多数でした。

【自己資金を用意】
・親からの援助などはありませんでした。自己資金は500万円です。(30代/女性/専業主婦(主夫))
・親からの援助は受けず、自己資金でとりあえず300万円用意しました。(40代/女性/専業主婦(主夫))
・親からの援助はまったくなく、頭金として500万円ほど用意できました。その他不足分は住宅ローンを組みました。(20代/女性/専業主婦(主夫))
・500万円程度用意してあとはローンを組んでいます。親からは援助はなかったです。(40代/女性/個人事業主)
・夫婦の貯金を合わせて頭金にしました。400万円くらいだったと思います。(50代/女性/パート・アルバイト)
・親も含めて援助は無かった。自己資金で300万円だけ頭金として用意した。(30代/女性/公務員)
・親からの援助は無く、自己資金としては2000万円ぐらい用意していました。(40代/男性/正社員)
・援助は特にありませんでした。自分たちで約2000万円用意しまして、残りはローンを組んでいます。(20代/女性/専業主婦(主夫))

【援助を受けたくなかった、援助を断った】
・必要のないものは買わないようにして貯金はしていたので、家を建てるだけの資金はありました。親や親戚から援助の申し出があっても断っていました。(60代/男性/正社員)
・親からの援助を受けたくなかったので、自己資金で購入しました。2,800万円の物件で頭金を500万円、残りは20年ローンを組みました。(40代/女性/個人事業主)
・自己資金2500万円ほどです。援助は断りました。後々家のことで口出しされると困ると思ったので。(40代/女性/専業主婦(主夫))
・援助の申し出はありましたが、自分の力だけで購入したかったので援助は受けませんでした。(30代/男性/個人事業主)
・親からの援助は断りました。私たちは正社員として働いていたので自立していきたいと二人とも思ったので2人でできる範囲での不動産購入を考えていました。(50代/女性/個人事業主)
・収入や購入する物件にもよるところが大きいのかもしれませんが、最初から援助をあてにしていては返済もままならないと思うので、援助などは相談もしませんでした。用意した自己資金は住宅購入用に貯蓄したものではありませんでしたが、貯金の中から200万円程です。(40代/男性/正社員)

【自己資金もなく、援助もない】
・アパートでの家賃と同じくらいの住宅ローンの支払いだったので、頭金なしでローンを組みました。自己資金ゼロです。(30代/女性/専業主婦(主夫))
・親や親せきの援助はなく、自己資金で用意したお金もありませんでした。(30代/女性/パート・アルバイト)

回答者のなかには、自ら援助を断った人も少なくないようです。お金を出した強みで干渉にされるとストレスが溜まるかもしれませんね。親に頼るのはよくないと考えて、相談すらしなかったとの声も寄せられています。

普段の蓄えから充当した人や夫婦の蓄えを合算した人がいる一方、自己資金なしの人がいることもわかりました。購入資金が準備できない場合は住宅ローンを組む方法がありますが、そのためには自己資金をどれくらい充てられるかが鍵になるかもしれません。資金援助を受けないと返済が大変になるため、自己資金を多くする必要があるようですね。

援助を受けた! さらに自分たちで準備することも大事
援助がなかった人とあった人との回答者数には大差ないことがわかりました。ここでは「あった」と答えた人の声を紹介していきます。

【結婚を機に】
・最初に購入したときは、中古のマンションを購入しました。当時、結婚をするタイミングだったのですが、頭金を私の親が出してくれました。(40代/男性/正社員)
・夫側の親から結婚祝いとして1000万円の贈与を受け、自己資金としては積み立ての100万円を用意しました。(50代/女性/専業主婦(主夫))

【親と同居予定】
・親と二世帯住宅だったので援助があった。自己資金としては2000万円を用意した。(40代/男性/正社員)
・両親から1000万円ほどの援助をもらいました。同居ということもあったので当然かもしれません。(40代/男性/正社員)

【両親から援助】
・両親からも援助してもらい、1000万円の頭金を準備しました。(50代/男性/正社員)
・両親から500万円援助してもらった。利子等がなかったので、ありがたかった。(20代/男性/正社員)
・親からの援助と、自己資金で用意した金額は3000万円です。(30代/女性/個人事業主)
・うちは一戸建てを購入しました。頭金を2人で800万円用意し、家以外の外構工事費100万円を親が工面してくれました。残りが住宅ローンです。(40代/女性/パート・アルバイト)
・双方の両親からの援助を受けて、用意した総額は2000万円台になります。(30代/女性/正社員)

結婚や親との同居を機に住宅購入する場合は、資金援助が受けやすいようです。資金援助によって、用意できる資金が増えるかもしれません。ただ、親からの援助だけでなく、自分たちもお金を用意した人が少なくないようですね。

一方、利息なしに感謝しているとのコメントがあり、親に返済している様子が見て取れました。さらに「自己資金」の捉え方が個々によって異なる点にも注目です。親からの援助も含めて自己資金だと想定している人がいる一方、自分たちで用意した資金のみを対象にする人がいることがわかりました。

住宅購入のためには資金計画に無理がないか見直すことも大切!
親や親戚からの資金援助を受けなかった人からは、自分たちで住宅を購入したい気持ちが強い傾向が見られました。また、資金援助を受けて終わりではなく、借りたお金を返している人もいるようです。住宅購入に際して住宅ローンを利用する人が少なくありません。無理なく返済するためにも、入念な資金準備が大事になってきます。援助を受ける予定がある人もそうでない人も、これを機に資金計画に無理がないかどうか見直してみてはいかがでしょうか。

(マイナビニュースより引用)